jubeatにはまった話(前編)
わたしがjubeatを本格的に始めたのは2017年の夏ごろ、シリーズはclanでした。
(タグがいけてないけどちゃんとclanのサイトにとぶ導線)
ゲーセンに通うようになったときにはすでに働き始めていたので、かなりスロースターターなんじゃないかなと思います。
練習時間は思うようにとれないし切磋琢磨しあえる仲間がいるわけでもない。
でもかれこれ一年以上ゲーセンに通っているほどjubeatにはまっています。
この記事は、そんな感じのお話です。
音楽ゲームとの出会い
実はjubeatにはまる前にずっと練習していた音ゲーがあって、それがわたしの「音楽ゲームとの出会い」でした。
そのゲームとは、beatmania IIDXです。ザ・音ゲーですね。
学生時代、友人にたまたま音ゲーマーがいて、彼に自分も音ゲーをやってみたいと言ったところ勧められたのがIIDXでした。
なんでわたしが音ゲーに興味をもって自分もやってみたいなんて言い出したのかは忘れました。彼が楽しそうに話してたからですかね…
初めて彼のIIDXのプレーを見たときの感想はよく覚えています。
「なんだこれは…」
それもそのはず、彼はSP皆伝。そのときの選曲もたぶんめちゃくちゃハイレベルだったのだと思います(曲は思い出せないけど戦慄したことだけは鮮明に覚えている)。
「これできるようになったらいいな」
「ピアノの練習に役立つかな」*1
そんな軽い気持ちでわたしはIIDXに手を出してしまったのです。
当時のバージョンはbeatmania IIDX 22 PENDUALでした。
→のちにSPADAだったと判明。
ゲームセンターに通う日常
それまでのわたしとゲーセンの距離感は、たま〜にマジアカをするとか、ぴちぴちのころにプリクラを撮りにいった思い出があるとか、そのくらいのものでした。
IIDXを始めたことによってその距離感はぐっと縮まり、ゲーセン=たま〜に行くところから、練習のために毎日通う場所へと一変しました。
学校が終わるとそのままホームゲーセン・アミューズメントフタバに駆け込み、閉店までいる、そんな毎日。
人生の中で「ゲームセンターに通う日常」や「ホームのゲームセンター」という価値観が芽生えたのは、このときでした。
トップページ - 江古田アミューズメントフタバwiki - アットウィキwww65.atwiki.jp
(がっつり内輪ネタでほぼ意味不明だが微笑ましいwiki)
「マナー違反していないか?」「プレーを見られて初心者乙wとか思われているんじゃないか?」「なんどやってもプレーの始め方が覚えられなくて手こずるぞ」などなど、
初心者あるあるなビビりをかましつつも、少しずつゲーセンに通うということに慣れていきました。
マナーからゲームのプレーまで、わたしの音ゲーマーとしての一歩一歩はホームゲーセン・アミューズメントフタバとともにありました。
フタバは閉店してしまっているんですが、今でも本当に本当に惜しいです(別の機会にフタバの話もしたいですね)。
早くもIIDXの壁(?)にぶちあたる
※免責;過去の記憶をたどって書いているので、それはIIDXの仕様と違う!みたいなことがあるかもしれませんが、ど素人の戯言ですのでお見逃しいただけますと幸いです。
そんなこんなで音ゲーを始めてから3ヶ月くらいはずっとIIDXをやっていました。
段位認定にも挑戦するようになって、三級合格を目指して練習する日々。
三級にはSigSigなどjubeatにも入っている曲が課題曲になっていますね。
jubeatでこれらの曲をプレーするたびに当時のことを思い出します。
ただ、今でこそ思い出の曲だとか懐かしいだとか言えるんですが、このときは知っている曲が全然なかったんです。
唯一クラシックアレンジの曲はなんとなくわかるかなくらいで、あとは全部わからない。
メロディはほとんど馴染みがないし、歌詞もない曲が多いから覚えづらいし、曲名も横文字のものが多いのでタイトルでアタリをつける(?)こともできず、いいなと思った曲のタイトルも忘れる始末。
かっこいい曲が多いのに本当にもったいなかった…
ここで、練習曲をうまく選べないという謎の障壁にぶちあたりました。
それともうひとつ、どう練習したらいいのかわからないという悩みもありました。
だいたい同じ曲は同じところで失敗するのに、何がだめでどう練習したらいいのかわからないんです。
IIDXのゲームの特徴として、
画面上のノーツに合わせて手元のボタンを押したりスクラッチを回したりすると、ビートを彩る効果音が鳴り演奏の疑似体験を楽しめるという点が挙げられますが、
わたしにとってはこれが混乱のもとでした。
ボタンを押すと音が鳴るので、途中で誤打してしまうとビートと演奏音がズレて一気に曲がわからなくなってしまい、あれよあれよとfailedへ…
サヨナラヘヴンなんかはこのズレにめっちゃ苦労させられた思い出があります。
また、スクラッチと鍵盤の同時押しがどうしてもこんがらがってしまっていました。
YouTubeで譜面動画を見ても運指は体で覚えないとどうしても馴染まず、体で覚えようにも苦手なスクラッチ・鍵盤ゾーンに入った瞬間、音がめちゃめちゃにズレて混乱。
IIDXがうまくなりたいという気持ちはあるものの選曲のハードルがとっても高く、練習の仕方もなかなかつかめない。
三級でここまで足踏み状態か…と少しずつモチベーションが下がっていってしまいました。
今思えば段位にこだわらず色んな曲に手をつければよかったんですけどね。
jubeatとの出会い
そんなIIDXにもどかしさを感じているある日、ゲーセンの入り口付近にある四角いゲームに目を惹かれました。
それが、jubeatです。
「これもIIDXの仲間かぁ」みたいな軽い気持ちで100円を投入し、気まぐれにjubeatデビューを果たしました。
当時のバージョンはsaucer。
正直saucerをやっていたという記憶はないのですが、e-amusementの履歴にはそう残っているんですよね。propとかだと思ってたのに…
初めてのjubeatは、普通に楽しかったです。
操作になれずドキドキしたり、チュートリアルでビクビクしたりしましたが、圧倒的にIIDXよりわかりやすかった。
光るところを押す、なんて単純なんだろうと思いました。
それに、知っている曲もたくさんありました。
「夢見る少女じゃいられない」「女々しくて」「夏祭り」「つけまつける」などなど…(IIDXと比べて)曲を知っているとこうも違うのかと感動したことはよく覚えています。
しかし、jubeatにははまりませんでした。
理由のひとつめは、IIDXというものがありながら浮気したくなかったから(謎の硬派)。
ふたつめは、操作がよくわからなかったから。
謎の硬派に関しては置いておくとしても、操作に関しては今でも悔やんでいます。
せっかく音ゲーマーの友人がいるのだから、操作方法くらい聞けばよかったのに。
そうすれば学生のうちにたくさん練習もできたし、今ごろプレイ歴4-5年になっていたし、もしかしたらEXCもいくつか出していたかもしれないのに。
でも、たかが操作されど操作。
わたしはjubeatにはまらなかったんです。
ちなみに操作というのは、主にレベルソートのこと。
何曲かクリアしてもうちょっとハイレベルの曲をやりたいなと思ったときに、レベルソートの存在に気づかず(何故)選曲に手こずり時間切れ。
レベル3くらいまでの曲をループしていました。
本当にしょうもないなと自分でも思います。
IIDXも曲を選べないとかいっていたし、わたしは基本的に「ゲームを遊び始める」のがめちゃくちゃ下手くそなのかもしれません。
こんな感じで、わたしのjubeatとの出会いはあっけなく終了しました。
ちなみに冒頭で「jubeatを"本格的に"始めた」とわざわざ書いているのは、saucerのこの経験があるからです。
clanが初プレイではないのにjubeatを始めたと表現するのは気が引けるなと思い、くどい表現になっています(細かいオタク)。
空白の3年
IIDXで3級が受からず、jubeatもレベルソートができない。
そんな中、
学業が立て込んだり、バイクで北海道一周をしたり、就職の準備が始まったり、学校を卒業したり、日本一周をしたり
と、怒涛の日々を過ごしているうちにゲーセンから足が遠のいてしまいました。
行きたい行きたいと思っているうちに、ホームゲーセン・アミューズメントフタバも閉店。
フタバは江古田の街の風景に溶け込んでいたゲーセンだったので、まさか閉店するなんて。
自分が生まれた時から存在していて、小さい頃から馴染みの存在だったゲーセンのクローズは本当にショックでした。
フタバロスはかなり大きく、より一層音ゲーへの気持ちは薄れていってしまいました。
今思うと、北海道一周も日本一周も遠征ポイントがっぽりだったのにな…と若干後悔もありますが、
本当に当時は忙しくて余裕がなかったし、モチベもあがらなかったんです。
件のSP皆伝の友人とも、相変わらず仲はよいままではありましたが、一緒にゲーセンにいったり音ゲーの話をすることは減っていました。
こうして、この空白は3年という膨大な時間に積み上がっていきました。
jubeatとの邂逅
気づけば、わたしが初めてIIDXを練習してから3年以上経っていました。
IIDXのバージョンは3回、jubeatのバージョンは4回変わり、
わたしのバージョンも、学生から無事に社会人へ。
職場も仕事も想像していたよりも恐ろしくなかったし、毎日はそれなりに充実していたし、音ゲーはすっかりご無沙汰の日々を過ごしていた……
そんな2017年の夏のある日。
「この曲好きだと思うんで聴いてみてください。音ゲーの曲なんですけど」
SP皆伝の友人から届いたURLを叩き、
わたしはこの曲と出会ってしまいました。
隅田川夏恋歌です。
もともとわたしは隅田川の花火大会を題材にした曲が好きなんですが(その話はまた別途するとして割愛)、例に漏れず「なんてかわいい曲なんだ…!」とまんまと隅田川にはまってしまいました。
「これはjubeatに入ってますよ」
「そうなんだ〜久しぶりに音ゲーやってみようかな」
こうしてわたしはjubeatとの再会を果たしたのです。
バージョンはclan。jubeat clanへようこそ。
jubeatと再会し、本気で恋した思い入れのあるバージョンです。これからもきっと一生好き。
ゲームセンターに通う日常(再)
隅田川を教えてもらったからといって、最初からがっつりjubeatにはまっていたわけではありませんでした。
当時住んでいた上板橋には運良くマジックがあったので、最初はゲーセンに通う感覚を懐かしんでいる側面のほうが強かったです。
(当時のホーム。今は内装ほとんど変わらず別のゲーセンになってます。わたしがホームにするゲーセンはことごとく閉店する…)
仕事終わりに1クレだけ寄る日もあれば、夜ご飯を食べ終わったあとに駅前まででかけて数クレする日もある。そんなjubeatの再開でした。
だいたい遊びにいくのは夜で、だいたい同じ人がいて、だいたい店員さんの顔もわかってきて。
特になにかしらの交流が生まれるわけではなくとも、すごく落ち着く。
「ああ、これがゲーセンに通っているときの感覚だなぁ」と、2017年の夏は非常にノスタルジックなものになりました。
後半へ続く
このあとどっぷりとjubeat沼にはまってしまうのですが、分量が多くなってきてしまったので後編に持ち越します。
IIDXと出会い、ゲーセンに通うという価値観を知り、一瞬だけjubeatと交錯し、IIDXで一度挫折し。
空白の3年間を経て、隅田川夏恋歌と運命の出会いを果たし、jubeatをゆるりと再開し、ゲーセンに少しずつ通い始める。
全然jubeatにはまった話ができていないんですが、どれも省けないくらい語りたいエピソードだったので、長い長い前置きとなってしまいました。
後編ではちゃんとjubeatにはまった話をします(後半で終わる予定が、次回は中編になりました)。
それでは、今回はここまで。
*1:学生時代はピアノを真剣にやっていたので、指を動かす趣味は一石二鳥かなと思ったのです。実際役立ったかどうかは不明。